歯並び・噛み合わせ

実は矯正学会でも理想的な歯並び・噛み合わせについての完全なガイドラインは無く、「美的」な意味での基準しかない場合が多いようです。


私はそこに疑問を持っています。補綴をする場合等は小さな噛み合わせの問題が、顎関節症や頸部から腕・腰まで問題を引き起こすことがまれではないと考えられている中で、矯正学だけが他の歯学から独立していることは不可能であり、これらの問題を無視することは出来ないと思います。

そう考えると、矯正学的に歯牙を移動する場合は顎関節は勿論、頭頸部全体の静的・動的バランスを取らないと「あともどり」や「なんだか矯正やったあと調子が悪い」ということになりかねません。

下顎はある意味「機械」です。顎関節という不安定なヒンジで頭部とつながり、下顎の上と下の筋肉で体と頭部を繋げています。これらのパーツを安定して保持するにはがっちりとした歯による噛み合わせが必要でありながら、その一方では歯ぎしりや食事においては自由に滑るように動く動的構造も必要となります。このときにいわゆる「らんぐい歯」や「うけ口」「出っ歯」「左右の顔の曲がり」がこれらの静的・動的な構造を阻害する要因として浮上してくるわけです。

これらの動的・静的なかみ合い構造が完全ではなく且つ生体が適応していない場合には何らかの不適合状態が出てきます。それは歯においては微小な亀裂が入りそこからむし歯になり、歯茎の骨においては歯槽膿漏の悪化となって現れ、顎関節の問題から頭痛・筋肉痛・あるいはしばしば腕や腰まで問題を引き起こします。

これらの問題を解決しあるいは予防する為に、歯が残っている人は「矯正」的手法を用い、歯が無い人には補綴的手法を用いて解決することになるわけです。インプラント等もこの流れの中に入ってくる手法に過ぎません。子供の場合はこのような問題を引き起こさないようにする方法として矯正的手法を使うことになるわけです。

もう一息突っ込んだことを言えば、実は当院で重視しているむし歯や歯槽膿漏の予防・メインテナンスにはバランスのとれた噛み合わせが極めて重要であるといえるのです。つまりむし歯や歯槽膿漏の「細菌」によってこれらが破壊されることに対しては衛生士が予防ルームで継続的・長期的に細菌を減少させ、「機械的な力」によってこれらが破壊されることに対しては歯科医師が治療をしていて、その歯科医師による治療の手段として「矯正学」的手法が使われているという構造になっています。

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矯正治療の進め方

1.問診

患者さんのご要望、お困りのことなどをお聞きします。治療期間・治療費などの大まかな説明をします。

2.各種検査

これはとても大切です。当院では多くの検査を行い、歯・歯周組織・顎関節・審美、それらの全ての検査をして改善を目指します。(口腔内写真、レントゲン、サリバテスト、歯周検査、セファロ、キャディアックス、キャディアス分析、フェイスボートランスファー、咬合器分析、顎関節触診)

3.矯正治療開始

マルチループという手法を殆どの場合に使います。この方法の本質は、一本ずつの歯を全ての方向に完全にコントロールして動かす方法であるということです。
これ以外の真っ直ぐなワイヤーで動かす方法は小臼歯を抜歯して引っ張ってきて、歯列弓を縮小させながら配列する事になります。マルチループでは非抜歯が原則であり、当院でも90%以上が非抜歯で行われます。ただし、親知らずについては抜歯の必要がある場合が殆どですが、大きなむし歯が大臼歯にある場合などはそちらを抜歯して親知らずを使う場合もあります。

4.治療終了

リテーナーといって後戻り防止装置を入れますが、当院の矯正治療は生体にとってもっとも適切な場所に歯、顎を移動していますので他の治療方法に比べると後戻りは最小と言えます。

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かみあわせ(咬合機能)を考慮した矯正治療

矯正治療の目的をいまも多くの方が(世界中で)審美の回復を主たるものと考えているのではないでしょうか。もちろんそれも間違いではありませんが、それではそもそも審美とは、美とは何でしょうか。おそらくそれは

①機能的に完全な状態こそが本当の美である、という面ともう一つ
②その時代感覚から求められる美意識というものもあるでしょう。

このどちらも必要なのですが②を達成するのは実はそう難しいことではなく①こそが難しく、患者さんの長い人生を考えれば極めて重要なものであると私たちは考えます。

当院の矯正治療の目的は一生に渡って自分の歯でかめるように、歯、歯周組織、顎関節などにもっとも負担の掛からない噛み合わせ(咬合様式)を作ることにあると考えています。そしてそれが同時に「美」でもあると考えています。人間の噛み合わせはもっとも理想的な力学的に無理の無い噛み合わせの位置が本来はあるはずですが、現代では極めて多くの方がそれらを喪失した状態になっています。

これは「歯並びが悪い」とか「噛み合わせが悪い」などの状態ですが、成長の過程でそうなったり、歯を失いながらそうなる場合もしばしばあります。こういう状態だと、むし歯や歯周病、さらには過剰な力によって歯が失われていきます。過剰な力は歯のもっとも弱い部分にまずはマイクロクラックという目には見えない亀裂となって入りそこから細菌が侵入しむし歯になり、補強すれば今度は歯周組織(歯グキの骨)に破壊が及びます。こちらに行かずに(あるいはさらに進んだ結果)顎の関節や筋肉に異常を訴える方もたくさんいらっしゃいます。

こうして歯はどんどん失われていきます。そしてどんどん入れ歯になっていきます。そしてこれが入れ歯になったりインプラントになったりしていくわけですが、本来の噛み合わせの問題が解決されていなければ、これらもまた壊れたり、痛くなる等の問題を起こすと考えられます。このようなことを一生繰り返すのはあまり感心出来ることではありません。こう考えると噛み合の治療(矯正治療)というのは歯科でとても重要な、噛み合わせの力のコントロールをするというとても総合的な難しい治療だと言うことになります。

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矯正学の研究に力を入れてまいりました

当院は開業当初より矯正学の研究に力を入れてまいりました。それは2つの理由があります。ひとつは、歯並びが悪いために歯周病やむし歯が治らないという人が少なくないことと、もう一点はむし歯などで歯が抜けてしまった時に、矯正的に治して完全にもとどおりにすることができる場合があるためです。むし歯や歯槽膿漏との関係から歯列矯正に力を入れているのが当院です。また以上のことからもわかるように成人の矯正も多く手掛けています。


これは初診時8歳の子供です。1年半でほとんどなおりました。
ご存知のこととは思いますが、矯正治療には保険が全く使えませんので全て自費診療となります。適正価格がどこにあるのかを知るのはとても難しいことですが、当院では国立大学歯学部付属病院の価格と同じにすることにより,概ねの妥当性は確保していると考えています。これらの写真もので期間1年から長くて2 年、40万円から上限で70万円というところです。

2000年


2003年10月3日 治療完成

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〜MEAW矯正〜【非抜歯矯正】

矯正をする際は、だいたい第一小臼歯(4番目)を抜歯してから矯正を 行うことが多いのですが、MEAW矯正は抜歯をせずに矯正を行うことを言います。

以下、当院でのMEAW矯正の症例です。

Aさん  ▼術前 2007年1月23日
▼術後 2008年11月11日
Hさん(開口症例)  ▼術前 2006年11月17日
▼途中経過① 2007年8月31日
▼途中経過② 2008年1月15日(ほとんど治りました)
▼術後 2008年7月22日

当医院では3年間の保証をいたします

補償対象:保険外診療(歯冠修復、義歯補綴、インプラント)
補償条件:当院で行われた治療で以下の項目を満たす場合

1.装着後の調整が終わっている
2.担当医からの指示通り、メインテナンスに通っている。
3.外傷による破損ではない
4.故意による破損ではない
5.装着後3年未満
6.事前に補償制度の除外を告知されていない。

補償要項:修理、再製に要する費用を当院が負担いたします。

診療費の返還など金銭の保証は致しません

大月デンタルケア
院長   大月 晃

当医院では患者さんの保険外治療に対する不安を少しでも解消したいと考え、以上のような独自の補償制度を設けております。
適切な治療が行われ、適切な管理下におかれた場合、早々に再治療になるようなことはほとんどありません。
よって当医院では処置後3年を目安に当院で行われた保険外診療(歯冠修復、義歯補綴、インプラント)に対し、補償いたします。万一上記の補償条件を満たし治療部位への修理、再製が必要になった場合、当医院で責任を持って行い、その際に生じる費用は負担させていただきます。
詳しくは担当医までお尋ねください。

補償制度の背景

保険外歯冠修復と、義歯補綴を始めてから10年インプラント治療を始めてからは7年の歳月がたちました。その間に再治療を必要とした症例は殆ど皆無であり、適切な治療と管理を行えば、再治療の可能性は大変低いという結論に達しました。

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